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富士ゼロックスの技術系人財に「志事の発見」を促す 情と理の絶妙なバランスが変革を生み出す動機になる!

私は(株)富士ゼロックス人事部で技術系リーダー育成プログラムの企画と運営全般を担当していました。田辺さんには2015年からご指導をいただきました。
はじめに、このプログラムについて紹介させてください。
このプログラムはDMSM塾という名称で、富士ゼロックスの前会長が「指示待ち人間ではなく、自主的に課題を見つけ出して解決に取り組む人材」「より広い視野を持つ人材」輩出の場として発足させました。
対象は技術系のマネジャー前の30歳台です。自由公募制で、論文と面接審査をパスした約20名が受講者=塾生となります。塾の期間は各期約1年です。
塾生は様々な講義の受講を通して変革・成長テーマを策定し、テーマ毎にチームを組んで活動し、最後に経営陣にテーマ提案のプレゼンをします。塾長は技術系トップで塾長がチーム毎に役員をメンターにアサインし、塾生はメンター役員と共に活動します。
塾活動を通し『視野を広げ、自ら考え、行動し、成長・変革に挑むリーダー(将来を担う人材)へと成長する』ことを目指します。
テーマは業務改善ではなく、イノベーションテーマ策定をガイドしています。塾生のフレッシュな視点で策定したテーマから将来会社を成長・変革させるタネを生むことも大事な狙いにしています。
DMSM塾を約3年運営し、塾生は総じて与えられた課題に正解を出す優等生ではあるのですが、リーダーシップ・・将来の中核人材としての逞しさ、発信力、牽引力・・に欠ける、知識を習得した範囲に留まり自分の殻を破って一歩踏み出す行動に到らない、が大きな課題と認識するようになりました。
私がリーダーシップの根源と認識している行動ドライバーの”各人の動機”をしっかりと固めさせるにはどうしたら良いのか模索している時に田辺さんと出会いました。
田辺さんは、『情』の重要性を指摘され、「頭でっかちからの脱却」、「専門バカの壁を克服」「知ったかぶりを封印」し、『志』、『覚悟』、『目的意識』を継続的に刺激する『情』と『理』のバランスを取ったプログラムを提案下さいました。
ご提案のポイントは「自分を内観し強み、啓発点を認識し、中核人材となりうる使命、覚悟を決めさせる」「健全な危機意識を醸成させる」「その上で視野を広げ成長変革テーマを策定する」「業務と両立させながら質の高い提言を目指してチーム活動に取り組む」でした。
非常に納得感のあるご提案で、是非ご指導をとお願いしました。
2期ご指導をいただき、私も一塾生として田辺さんのカリキュラムに参加させていただきました。
まさにリーダーシップの根源の『志』『覚悟』を固め『志事』を定める構成で、イノベーションのアプローチやプレゼンのご指導まで、丁寧、緻密、時間をかけ、そして何よりも田辺さんの想い、情熱がひしひしと伝わってくる素晴らしい内容でした。
塾の狙いの『視野を広げ、自ら考え、行動し、成長・変革に挑むリーダーに成長する』に対し申し分の結果が得られました。
塾生は塾の成果として「上位視点で考える力やとリーダーシップが強化された」「視野が広がった」とコメントし、田辺さんのプログラムを社長対話会などと並びtop3と評価しました。
塾修了後も業務と平行に社内外とも連携しながらテーマに取り組んでいるメンバーもおり、まさしく自分の「志事」を定めた塾生も表れました。
経営陣もご指導いただいた期は、申し分のない提案の質だったと評価し、一部のテーマは部門テーマとして継続に到っています。
外部機関に依頼し入塾前後の塾生のパーソナリティー変化を測定してみましたが、ビジネス感覚(商才)や積極性にはっきりとした伸張が表れている、との客観的な結果でした。
以上のように田辺さんの『情』と『理』のバランスを取った「自分を内観し強み、啓発点を認識し、中核人材となりうる使命、覚悟を決めさせる」プログラムは素晴らしい内容と高く評価しております。
田辺さんのプログラムに参加させていたき心から感謝しております。
さて、伸長著しい中国、スタートアップが続くアメリカに対し、四半世紀に及ぶ低成長に喘ぐ日本で異口同音にイノベーションの重要性が説かれています。
しかし自企業ではコストダウン、事業整理が重要視され新たな挑戦には厳しい状況が続いています。
これからの日本の将来を担う20歳~30歳台の人たちはイノベーションに向かっていって欲しいと心から思います。
イノベーションの手法も重要ですが、自らの『志』、『覚悟』、『目的意識』が一番のドライバと認識しています。
田辺さんのご指導をいただいた塾生は社内だけでなく、社外にも活動の場を拡げチャレンジを続けています。
富士ゼロックスは経営陣がかわりDMSM塾のようなイノベーションに軸足を置く中核人材育成プログラムは廃止されてしまいました。
今後は日本内観共有研究所で田辺さんの想い、情熱のもと、日本の有為な人材が、相互に刺激しあい切磋琢磨する場とすることを期待しております。
私で出来ることがあれば応援していきたいと思います。
是非頑張って下さい。

元(株)富士ゼロックス
人事部  増子 和久

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