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三学四師との内観対話:ドラッカー博士とのインサイトダイアローグ9

 

「顧客が事業であるのと同じように、知識が事業である。」

(創造する経営者:P144)と言うドラッカー博士の名言は私の人生を変えるひとことでもある。

「顧客創造が事業。これは原点である。と同時に知識創造が事業?こりゃなんじゃ?」と最初は私の合点はいかなかった。

 

ここで言う「事業」とは収益を生む取組である。

顧客創造は確かに収益を生み出す源泉だ。顧客こそが収益をもたらしてくれる。

では知識創造が収益を生み出て行くとはそもそも何か?

26年前の私は、知識(勉強)が利益を生むとは、極めて短絡的に「教育産業」なのかなぁ?と漠然と思っていた。

もちろんコンピューターの登場はその後の事であり、知識=情報?と言う社会はわずか20年程度の事だ。

 

ドラッカー博士:知識産業=教育産業ではないぞ。短絡思考過ぎるな。

著者自身:30年前の事ですから。お許し下さい。当時はコンピューターの存在さえオフコン時代。しかも手間のかかる上に、専属オペレーターが機会入力する段階でした。最初に勤務した大手印刷会社でさえそうでしたから、それこそ現在とは隔世の感があります。

ドラッカー博士:私は既にその頃、情報化社会の本質を考えていた。既存ビジネスのプロセスがコンピューターに切り替わると言う事は必然だとね。

著者自身:そうですね。再確認しますが、情報化革命は「既存事業・ビジネスプロセスをITが代替する」と言う事。つまりやっていることは変わらないと言う現実があった訳ですよね。

ドラッカー博士:そうだ。知識社会はそうではない。「新規事業・ビジネス構造変革となり、そもそも既存事業は消えて無くなる」と言う劇的な変容なのだ。

著者自身:似て非なる発想転換です。ビジネス構造が知識を基軸に大転換するとなると、今までの常識はゼロカウントになる。極論すると無駄なこと。そもそもAIやロボットが人間代替するならば、熟練工を育成する必要さえない。

ドラッカー博士:だから情報化社会ではなく知識社会と言う表現にしたのだ。別次元の社会になる訳だよ。

著者自身:知識が事業と言う意味合いが分かり始めました。つまり、顧客が事業段階は顧客ニーズを満たせば良かったです。しかしこれから知識社会は「顧客は新たなる次元の知識(新技術)をまだ知らないから、それをイメージする事さえできない」ので、「構想する人間の創造性や人間性が最重要になる」と言うことですか?

ドラッカー博士:良い事に気が付いたね。その通りだろう。知識社会になると既存事業領域は全部が代替されてしまう。人間が成すべきことは、3つの理念になるだろう。

著者自身:3つとは何でしょうか?

ドラッカー博士:目指すべきは、

❶人間尊重(豊かな人間性・人格・人柄を重視する)

❷価値創造(今までのコピー文化ではない。個性に基づく自己表現を重視する)

❸共存共栄(多様性と差別のない社会性・あらゆるものが共存共栄して奪い合うことがない、むしろ自分らしい在り方による“与えあう社会”)

こういう人間的な社会を実現するのが、知識社会のベクトルになる。

著者自身:それは正に内観共育原理の実践ですね。他者の成長成功達成を支援することが、自己の成長成功達成になる。互いに共に学び共に育ち合う生き方を広めて行く。

ドラッカー博士:21世紀の日本でそのような事を語れば、直ぐに「新興宗教か?」とネット炎上必至だね。

 

脳内対話は笑いあうことで終わった。生き方や在り方を語ると「新興宗教だ」と決めつける社会の心の狭さは哀しい限りだ。道徳だの倫理だのと大上段に構える必要はない。自分ができる事を他者にする。自然な支援やサポートが広がる社会を築けないものかなぁ!

 

 

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