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三学四師との内観対話:ドラッカー博士とのインサイトダイアローグ5

「マネジメントは、市場を見つけ出すと共に、自らの行動によって市場を生み出す。」とドラッカー博士は言う。

私は「それは、市場創造であり、顧客創造であり、事業創造なのだ。」と確信を深める。

 

現代の経営上巻のP42に、この名言がある。

現在の私が行っている経営コンサルティングは、正にこの分野なのである。

既にあらゆる市場は飽和している。

あらゆる顧客は充足している。

だとするならば、事業創造するしかないじゃないか?と言うのが私の結論なのである。

にもかかわらず99%の企業は事業創造の投資をしようとはしない。

理由は簡単な話だ。

「そこにはまだ市場も、顧客も、存在していない。できれば2番手で1番手が成功してから参入したものだ。とても1番手のリスクは負えるものではない」と言うのだ。

実に愚かな考え方だろう。現代のように情報化時代では、2番手は1000番手なのだ。もう勝ち目はない状態での参入になる。

一番手はリスクを取る者にしかできない。だから二番手はリスクにさらされる状態になる。この方程式がわからないのだろう。

たまにオブザーバーとして経営会議に参加すると、歯がゆいのは既に他社がやっていないことは「全部却下」と言う愚かな結論になりやすい事だ。

逆に競合他社が参入して少し成功していると言うと、技術も資金がなくても直ぐに真似をするよう指示が出る。右往左往している間に市場は取られてしまう。

かつては「真似る経営」で成功できたからだろう。

 

ドラッカー博士:馬鹿げているなぁ。

著者自身:それが我が国の経営の実情です。嘆かわしい限りです。

ドラッカー博士:自らの行動によって市場を生み出す。ここがポイントなのだよ。行動していない経営者は、市場を知らなすぎるからね。

著者自身:確かにそうです。報告書を読むだけの日々の中で、さも市場を理解しているかのように勘違いしているようです。現場や市場を観察している経営者にはこの20年間見かけません。

ドラッカー博士:市場創造は、その意思決定を行う経営者の観察力に左右される。経営者が市場を見ていないならば、当然市場創造は無理だろう。顧客を訪問していないならば、当然顧客創造も不可能だろう。まして盲目同然の経営者が事業創造することはあり得ない。

著者自身:真似ることが優先事項だった為に、二番煎じで稼ぐという成功モデルがあるのです。この成功モデルが古いのに、この成功モデルで現在の経営者の地位を獲得した人々は、それ以外の判断基軸を持っていません。

ドラッカー博士:いつ頃彼らは経営から引退するのだ。引退してからしか無理かもしれないなぁ。

著者自身:恐らく後2年から3年でしょう。古い成功体験以外は判断できない世代が経営層にいるのは。

ドラッカー博士:そうか?まだ間に合うぞ。今の40代から次期経営者を発掘すれば良いだろう。50代は飛び越えるしかない。あまりに現在の経営者のYESマン過ぎるからね。

著者自身:実はこの40代が就職氷河期世代で人数はあまりいません。しかもほとんど社員教育も経費節減の時代が続き受けておりません。苦労ばかりしてきた恵まれない世代です。とは言え、現場での格闘を繰り返してきた戦士であることは言えそうです。

ドラッカー博士:それは良い。現場に長くいた者や、傍流で冷や飯を食ってきたようなハングリーな人財を発掘することだなぁ。既存事業の上で先輩の業績成果のおこぼれを頂戴してきた50代ではなく、歯ぎしりしながら努力を重ねてきたたたき上げの登用を促進するべきだろう。

著者自身:しかし、大企業を始め中堅企業も派閥人事が全般的な流れであり、傍流はとても次期経営者層には推薦されません。

ドラッカー博士:ならば「企業内起業」をする者を立候補させてみる事だ。

事業創造の機会を与えて、近未来に転籍させる。派閥人事にしがみつくような次期幹部候補はこの提案には決して乗らないはずだ。

だからこそ傍流が発掘できる。

もはやマネジメントが意思決定するには、最先端の市場・顧客・事業の現場が不可欠なのだよ。「泥にまみれる覚悟」が不可欠だぞ。

著者自身:分かりました。やってみます。

 

私が現在、経営コンサルティングで成功している理由は、蓋が取れた後のことを今から準備しているからだろう。蓋がはずれれば、変化しなくてはどうにもならない。逆に今のように蓋のように重石が乗っかっている場合は、全ては徒労になってしまう。「マネジメントは自分から行動して事業創造するものだから、事業創造を拒否する世代の交代を待つしかない」のはむしろ当たり前だろう。

 

 

『現場課題をリアルに解決するためのチームマネジメントを学ぶ』アイキャッチ

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