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三学四師との内観対話:ドラッカー博士とのインサイトダイアローグ4

外の世界における真に重要な事は、趨勢(トレンド)ではない。趨勢(トレンド)の変化である。」とドラッカー博士は言う。

「趨勢(トレンド)に惑わされて、趨勢(トレンド)の変化点に気が付かない人々の何と多い事か?」と私は嘆いた。

 

この名言は、「経営者の条件」(36ページ)にある言葉。自分が経営コンサルタントとしていつも肝に銘じていることでもある。

趨勢(トレンド)は、その只中にいる際にはその衰亡が察知しずらい、イケイケどんどんで趨勢(トレンド)の波に乗ってしまうからだろう。

経営に携わる者は、それではいけない。はっと気が付いた時には、既に撤退のタイミングを終えている企業とそうでない企業は命運を分けることになる。

 

ドラッカー博士:趨勢の変化点は見えにくいものだ。絶頂期にその衰退を予感するには、よほど自分のアンテナを高くしておく必要があるだろう。

著者自身:これは、どのように察知すれば良いのでしょうか?

ドラッカー博士:実は趨勢の変化点は、誰の目にも映っているものだが、その変化点を隠してしまう迷妄があると言う事に気が付いていないのだろう。

著者自身:どういうことでしょうか?何となく「変だなぁ」と言う潜在意識からの直感みたいなインスピレーションはあるのですが。

ドラッカー博士:そう、それだよ。インスピレーション(直感)がまず危機意識を目覚めさせるからね。その内なる声に耳を傾ける事だ。外の世界とは、自分や自社の外と言う意味。それは、内なる世界である自分や自社の変化をやがて現象的に反映するものだ。

著者自身:つまり、外の趨勢(トレンド)に現在自分や自社がどういう依存関係にあり、その依存傾向が故に何が内なる世界で起きつつあるかと言う内省と言う事でしょうか?

ドラッカー博士:そうなのだよ。外の世界と言うから、外の世界に原因があるわけではない。要するに内なる世界に既に趨勢(トレンド)に埋没して、かつ依存体質を構築している場合、大抵は変化点を察知してもその事実を認めようとはしないものだ。内なる世界には趨勢(トレンド)は持続して欲しいからだ。いくつもの危険信号を察知しているのに、経営意思決定が先送りされる。経営は、この趨勢(トレンド)依存になると、軌道修正が出来ないのだよ。

著者自身:よくわかります。趨勢(トレンド)に依存するとより増産体制になり、設備投資や増員が図られる。固定的な経営資源が増えると、今更変化の兆しがあっても自己変革はしません。誰かの強力なリーダーシップ無くして、そのままつき進むことになるものです。

ドラッカー博士:まさにそこが経営士の活躍する場面だろう。趨勢(トレンド)の最盛期に趨勢(トレンド)の衰退を察知して、次の波がどう寄せてくるのか?を予兆管理する役割を担うことが重要なのだ。経営陣にあえて苦言を言える社外取締役や経営顧問の存在は今後より一層に重要になる。特に中小企業は社長の独断専行が通常だから。敢えて苦言を呈する知恵者をそばに置くことが必要だろう。

著者自身:分かりました。

 

既に「アベノミクス」は破綻状況にあるものの、ほとんどの企業はその趨勢の変化の兆しを見ないふりをしている。趨勢の変化は、実は既に起きているのに人々の目は曇っている。2020年を待つことなく日本経済は不況期に突入するはずだ。しかも、財政政策や金融政策はもう打ち手がない。しかも成長戦略はアベノミクスでは不発に終わることになる。急ブレーキがかかる日本経済において、もう打ち手はない。倒産や失業者の激増にどうするか?心ある経営者は既に準備を始めている。

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