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三学四師との内観対話:ドラッカー博士とのインサイトダイアローグ3

「マーケティングは、事業の最終成果、すなわち顧客の観点からみた全事業である。」とドラッカー博士は言う。

私は「プロモーションだけを担当する印刷会社のクリエイティブディレクターでは、本当のマーケティングできない。」と決心した。

 

今から30年前に、私は大手印刷会社の企画営業、今でいうところのクリエイティブディレクターとして働いていた。私は、本当に運よくこの仕事に付けたので当初はこの「広告宣伝物の企画~制作~印刷~製本加工~配送~展示」までのトータルサービスを本気で自分の天職だと信じて疑うことがなかった。

 

家族は早朝から深夜、時には徹夜作業のある仕事を「まるでマスコミ?の仕事」であるとさえ勘違いしていた節がある。まだまだ旧式製造業としての印刷業界は極めて劣悪な労働条件での働き方だったと記憶する。(PC誕生前の時代)

 

最大の醍醐味は「この世の中に無いものを企画して、制作して、大量製造して全国各地の店舗に配送する」と言う極めてクリエイティブでダイナミックな仕事そのものだった。みるみるうちに自分が考えて制作した製品が出来上がって来るのは、興奮以外の何物でもない。

 

創造的な仕事それが私の願望。(今もその願望は変わらない)

 

そんなある日顧客の一つで「ドラッカー本」の出版をする事になり、30年前の私は「良く分からない難しい本の中身に悪戦苦闘しながらも、上製本(ハードカバー本)を制作担当」する機会を得る。そこからシリーズ化して行くため、私は嫌でも「ドラッカー本」を読むことになり、やがて難しいながらもその世界の虜になっていったのだった。

 

ドラッカー博士:最初は「小難しい」だの「引用が多くて訳が分からない」とか不満ばかりだったなぁ。いつ投げ出すかと冷や冷やしてみていたものだ。

著者自身:「現代の経営」は特に難しい文章で、大卒ながらも法学部出身で経営学の何かも知らない私にはハードルが高かったと言うことでしょう。

ドラッカー博士:そうだな。そうやって90%近い読者は本を最後まで読む前に投げ出すのだよ。

著者自身:でも、マーケティングに関する話は、自分もプロモーションを担当していたので分かる気がしました。だから、マネジメントの中身と言うよりはマーケティングの切り口で先生の虜になったと言う経緯があります。

ドラッカー博士:マーケティングは、事業の最終成果、すなわち顧客の観点からみた全事業である。つまりは経営そのものと一体なのだよ。直ぐにマーケティングだけを切り離して考えるのは、大いなる間違いだね。

著者自身:そうだと分かったのは、読んで4年後です。

ドラッカー博士:でも気が付いたから、まだ良い方だろう。未だにマーケティング部とか称して、マーケティングを専門家に託する傾向がある。こうなると偏りがおきてしまう。重要なのは、マーケティングは全社的かつ総合的な活動であり、顧客ニーズを探索する、およそ全社員の総力を結集すべき最重要な経営活動なのだと認識し直す必要がある。

著者自身:まさにそうですね。21世紀に入り好業績を上げている企業の共通点は、マーケティングを全社活動としている点です。一部の専門家の領域ではない仕掛けを組織の中に組み入れている。「エフピコ」(包装資材製造業)はその典型です。

ドラッカー博士:30年間がかかったと言うことだな。トータルなマーケティング戦略を構築できる人財こそ、これからの「売れない時代には待望される人財」だよ。

著者自身:私もそういう人財を育成する覚悟です。

『現場課題をリアルに解決するためのチームマネジメントを学ぶ』アイキャッチ

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