企業の目的として有効な定義は一つしかない。
すなわち顧客の創造である。 とドラッカー博士は語る。
凄い!顧客創造することが重要なのだ と私は叫んだ。
今から30年も前のことだ。あの時の心理的な衝撃は今でも忘れない。
経営コンサルタントと言う仕事があると言うこと。
それは企業の経営者に対して助言をして企業の業績をより良くする仕事。
その出会いは、私の人生を変えることになる。
41年前の冬に実父の経営する会社が連鎖倒産の憂き目にあい、
私は地獄の苦しみを味わった。
もしあの時に経営コンサルタントが実父のそばにいれば、と悔やまれる。
無理して「街金融」から高利の資金調達をして
その挙句実父は蒸発してしまう状態になる。
目先の資金繰りよりも、顧客の創造に意識を向ける必要があったのだ。
もちろん不渡り手形をつかまされたので仕方がないが、
被害者としての主張をメインバンクにして行くべきだったし
適切な社会的な対応もできたはずだ。
しかも親会社は倒産したが、実父の会社は黒字だったし
お客様は増加の一途だったのだ。
ドラッカー博士:経営者は直ぐに資金繰りに行き詰まる。金がないとどうにもならないと思うからだ。
著者自身:経営に最重要なのは「資金」ではないのでしょうか?
ドラッカー博士:いや、違う。社会的な貢献を生むには「資金」よりもはるかに「顧客」が重要なのだ。
企業の目的は、顧客満足を最大化してその顧客を更に増やして行く…顧客創造が最重要なのだよ。
著者自身:確かに「資金」は顧客からもたらされるのですよね。銀行からは一時的な大金が
融資されるだけ。本来はその資金は顧客満足の見返りとして満足の証としてもたらされるもの。
ドラッカー博士;今日文無しでも、明日顧客を創造すれば資金は得られる。
そう信じられるか?どうか?明日の飯は、明日の顧客を創造することでしか得られないからね。
著者自身:銀行に顔を向けるよりも、顧客に顔を向けるべきだったのですね。
しかもそういう基本的な姿勢さえ、多くの経営者は知らないのです。
私は、決意した。
経営コンサルタントに成ろう。そして経営者を共育していこう!と。