「何かを起こすには、勇気・努力・信念を必要とする。」ドラッカー博士は言う。
正にその通りだと確信を深めた31年間。
思い起こすと、41年前にはP・F・ドラッカー博士の著書はまだ読んではいなかった。
私がドラッカー博士との内観対話を始めたのは、31年前の中小企業診断士を勉強し始めた頃だろう。
その頃の私は、結婚して精神的に安定期を迎えており、次なる人生課題の標的を模索する最中だった。
一部上場企業の超大手印刷会社では「初級管理者(部下無し)」になり、ほとんど仕事を自己完結できるようになっていた。その頃の上司と言い先輩と言い、とても「将来このような姿にはなりたくない」と思えるほど、彼らは疲弊していたのだ。
「何かを起こすには勇気がいる」と言う最初の言葉は、新鮮だった。大企業での安定した生活を捨てる勇気や覚悟が必要だったから。
「何かを起こすには努力がいる」と言う二つ目の言葉を信じて、土日に中小企業診断士の資格試験受験勉強を開始する。目指すは経営コンサルタントとしての転職だ。
「何かを起こすには信念がいる」と言う三つ目の言葉は難しかった。信念とは何か?
ドラッカー博士:あなたはなぜ?経営コンサルタントになりたいのかね?私のような経営コンサルタントに成れるとおもっているのかな?まずは、何を目的にして転職するのか?その曖昧さが問題だよ。
著者自身:印刷会社のクリエイティブディレクターでは、プロモーション分野しか担当できない。経営全般を担当するには、経営コンサルタントが良いと思う。
ドラッカー博士:そうか?勇気と努力は分かるが、信念と言う的が無ければ徒労しかない。信念はそう容易く自分の中には生まれてこない。中小企業診断士になりたいのか?そうではないだろう。目的は何か?自問自答してみろ。
著者自身:今は勉強が目的化しています。
ドラッカー博士:女房に聴いてみろ?その姿をどう見ているか?その言葉に従いなさい。
著者自身:妻は、経営コンサルティング会社の門を叩け!と。(資格試験は必要ない!)
私は、早速「組織開発プランニングセンター」の門を叩くことにした。
そこには、目もくらむようなコンサルティングの世界があったのだ!!